「まがいものの乙女たち」に向けてインタビュー④ 吉住玲香さん

「まがいものの乙女たち」インタビュー第四弾は、客演いただく劇団天地の吉住玲香さんです。作品についてや、今回演じて頂く役のことなど、楽しく沢山語っていただきました。

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 —それでは、自己紹介をお願いします。

吉住玲香(以後吉住):はい、吉住玲香です、劇団天地という団体に所属しています。演劇は天地に2年前から「嵐が丘」という公演で、初舞台を踏みました。

田村:嵐が丘は、宣伝美術でフライヤーを作らせて頂きました。

安藤:あの芝居見たけれど、出演される役者さんがとても多いなか、非常に引き立っていて、埋もれていなくてすごいなあと思いました。

吉住:光栄です。初めて舞台に立って快感を覚え、続けていくことを選びました。今回、出演させて頂くにいたったのは、安藤さんから(共演した際に)「今度劇団を立ち上げるんだけど」と聞いていて、灯台とスプーンさんのことが気になっていました。最初に脚本を貰って、これはすごい作品だと思い、女性の自立というか、そういうものを描く作品に関わりたいと思いました。女性に限らずですが、観て頂ければきっと心当たりと、救いがあるんじゃないかと思います。心が洗われる、というか。

 —役についてはいかがですか?

吉住:自分とは正反対な感じの印象で、自分が得する方法を分かっているというか、容赦ないというか、、結構つよい感じだけど、全体の空気の中にひとりって感じで、新鮮でした。「そっち側」をやってみたかったから、ちょっと嬉しいです。女性の痛々しさを引出せるような存在になれたら良いなと思います。そして木実子と幹子、二人が成長していく姿をお客さんに見て頂きたいと思います。きっとお客さんの心を動かせるんじゃないかな……と、動かせるようにしなくちゃいけないんですけど…よい作品に出来るようにがんばりたいです。

灯台とスプーンの印象について

吉住:(劇団)天地の経験が強いので、女性三人だからか、柔らかい感じはします。すいません、曖昧で……3人で決めていくからごちゃごちゃなっていないというか。あっ、あと、田村さんには、大奥みたいな作品作ってほしいです。ハーレム的な…楽しそう……。灯台とスプーン的でありながら、もっといろいろな作品を観たいなと思います。今回は自然体な表現ができるからうれしい、観たいと思えるようなジャンルの作品で、出れるのがうきうきです。

(吉住さんから安藤へ質問)吉住:ちなみに、ケンカしたり、しませんか?

安藤:「喧嘩」っていうか、どうしたらいいかっていう意見の出し合いになりますね。それが時として、あわないっていう時もあるけれど、最終的にはすりあわせていけるくらい話をします。

得意分野はそれぞれあるので、今は人数が少ないおかげで運営しやすいです。これから大きくしていこう、という中で、得意でない分野がでてくるとこわいなと思いますね。

再び役の話に

吉住:また役の話に戻るんですけど、皆さんと稽古を続けていて、私も、これからもっとこの役を楽しめそうだと思います。結構「空気読めない」って言われるんですよ、私。今回頂いている役は、読めているんだけど敢えて読まないというか、そういうところが出せたら良いかなと思います。封じ込めている攻撃性というか衝動みたいなものを、もっと。この子は、考えた上で、この生き方を方を選んだ、容赦なく。なので、普通の人のもつ、自分の得を考えてる怖さとか、「世あたり上手」感が出たら良いですね。普通に暮らしてたら明るくて、きゃーきゃーしてる感じで。容赦なく「ぺいっ!」ていう感じの。ふふ。

 —それでは、最後に一言おねがいします。

吉住:本番まであと約2週間ですが、面白くなっているので、ぜひ観に来てください。損はさせません!これはもう、絶対面白いから。ほら、本の帯みたいな。「これはもう、絶対面白いから。」吉住玲香。って。(一同笑)期待してほしいな、と思います。


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灯台とスプーン第二回公演
「まがいものの乙女たち」
作・演出:田村さえ

日時

2016年2月
19日(金) 19:00~
20日(土) 14:00~/18:00~★
21日(日) 14:00~/18:00~

★…深町将詞氏によるアフターライブ有。

開演30分前より開場いたします。

会場

紺屋2023 konya-gallery
(福岡市中央区大名1-14-28 第一松村ビル202)

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