「まがいものの乙女たち」に向けてインタビュー⑦ 濱畑里歩さん

「まがいものの乙女たち」に向けてインタビュー第四弾は、福岡女学院大学表現学科四年の濱畑里歩さん。稽古する度に変化(進化)のある濱畑さんに、演劇をはじめるきっかけや作品について等をお聞きしました。

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 —では、自己紹介から宜しくお願いします。

濱畑里歩(以後濱畑):福岡女学院大学表現学科四年、濱畑里歩です。よろしくお願いします。これまで、大学でさまざまな公演に参加してきました。最近では、大学の企画で、ミッション・バッハイヤーというバッハの生誕を祝う演劇公演があったのですが、アクロス福岡円形ホールで「バッハ・マシーン」という作品の、バッハをやらせて頂きました。

 

 —舞台をはじめるきっかけを聞かせてください。 

濱畑:えっと、記憶上最初にやったのは、中学校の頃に……何の時にしたのかわからないんですけど、小野川 洲雄さんの「グッドバイ・マイ」という、ひとりの女の子が運動選手かなんかだったんだけど、ハードル?の高いやつ、たたたた、ぷしゅーうって…

 —高跳び?

濱畑:そう、それ、でも棒を使わないやつ。主人公それが得意だったけれどある日それができなくなって、そこから立ち直っていく、という話だったんですけど。その子の夢の中に出てくる、何匹もいる鳥のうちの一匹をしました。それがすごく、もうずっと印象に残ってて。そこから演劇楽しいってなって。その後テレビドラマとかみているうちに「あ、演劇、これも演劇だよね」と気づき、続けたいなと思って、高校演劇の世界に入りました。でもあんまり、熱心に活動していたわけじゃなくて、友だちとわいわいきゃっきゃみたいな感じでやってたんですよね。だから、成績はあんまりよくなかったですけど、楽しくて。で、大学で、もうちょっとちゃんと学んでやりたいなと思って。女学院の表現学科に入りました。じつは、派生?というのか、あれなんですけど、最近になって着ぐるみショーのバイトも始めました。卒業前にやってみたい!って思って。

 

 —着ぐるみショーで印象に残っているお仕事は?

濱畑:記憶に残っているのは、某長崎のテーマパークで1週間くらい、某漫画の演目をやって、私、頭のサイズ、後ろが大きいかなんかで面が入らなくて、リハーサルの時に頑張ってガッ!って入れてたんですよ。そしたら顎が腫れて…、本番が、5日くらいあったんですけど、最後の日まで入らなくて、最後はもう気合で、男の人たちに手伝ってもらって……、うっ、くっ、やったー!って!……っていうのが、印象に残ってます!あれ、なんか、すみません、期待されてることと違いますねこれ…。

 一同:爆笑

 —大学の演劇での印象を聞かせてください。

濱畑:大学の演劇だったら、「あゆみ」がやったことない感じの、演出形式だったので印象に残ってます。でもそれ以外でも、高校の時よりは随分と真面目にできたから、すごく楽しかったです。時間が掛けられたのと、あと高校のときはちゃんとした指導者がいなかったので……。

  —指導者っていうのは、岩井教授のこと?(福岡女学院大学表現学科演劇専門の教授)

濱畑:岩井教授だったり、私よりも演劇に携わっている人たちが周りに何人もいたから、ありがたかったですね。部活はやっていなかったので、舞台制作演習を中心に活動していました。その授業では2年連続で「桜の園」をやったんですけど、1年目にワーリャを、2年目にシャルロッタをさせていただきました。こんな機会でもないと、たぶんチェーホフも知らなかったんだろうなと思います。

 

「まがいものの乙女たち」について

濱畑:こういう現代系の女子たちお話みたいなのは初めてで、やっぱり古典ばかりだったから、とても新鮮です。今までは笑いをとれるところとか、「みせまーす」みたいな感じの、ハッ!みたいな動きや決め所があった作品多くて、でも今回はナチュラルさを大切にした方がいいのかなぁと思って。繊細に考えていかないと成り立たなくなっちゃいそうだから、気をつけなきゃなぁとは…。ハッ!とかしたら、ひとりで悪目立ちしそうだから、あいつなんか違うって。笑

  —今回演じる役についてはいかがですか?

濱畑:うーん、私より、何だろう、ちゃんと女の子らしく生きてる女の子、っていう感じがして、私が得ていない女子としての考え方とかも持っていそうだから、それを補わないと…、どこかで補充して、その女の子らしさを出していかないといけないなって思ってます。

 —女の子らしさ、というと…?

濱畑:例えば、クラスでで友だちのグループができてるみたいな。喋るか喋らないかは別として、いつも行動を共にする女子仲間がいたり、トイレ一緒に行く仲間がいたり、っていう女子グループ、に所属する女子!……にならないといけないんですよね。私、どちらかといえばひとりで行動派だったから、トイレとか何でついていくと?って思う側だったから。ついてこんでっていう、わりと。笑 そういう、もとの性格とは違う部分を、埋めていく必要があると思っています。

濱畑:それから、灯台とスプーンさんは、シンプルで、きれいな感じのイメージがあります。第一印象は、あのアイコンだったんです、灯台と、スプーンの。うわ、めっちゃかっこいいって。一緒にできるとは思っていませんでした。今回の「まがいものの乙女たち」は、そのままなんですけど、シンプルで質のよい、的な……。何だろうな。花束よりは、一本の花、みたいな、良さ。うん、なんか今かっこいいこと言いましたね、私。笑

 

田村:たぶんそこだけ、太字になると思うよ。

 

 —では、今回の抱負をお願いします。

濱畑:先輩たちとできる数少ないチャンスなので、吸収しつつ、自分の新しい部分を成長させたいとは思ってます。今までにあまりやったことのない感じの作品だからこそ、一皮、ぺりっと剥いて、新しい芽を!出していきたいと!思っております!うまく言えないな…。笑 自分にとっても、大学卒業前の最後の公演になると思います。できる力をしっかり出して、いい作品にしたいと思っているので、どうぞよろしくお願いいたします!

 


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灯台とスプーン第二回公演
「まがいものの乙女たち」
作・演出:田村さえ

日時

2016年2月
19日(金) 19:00~
20日(土) 14:00~/18:00~★
21日(日) 14:00~/18:00~

★…深町将詞氏によるアフターライブ有。

開演30分前より開場いたします。

会場

紺屋2023 konya-gallery
(福岡市中央区大名1-14-28 第一松村ビル202)

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