「藪に坐る人」に向けてインタビュー③ 夢菜さん
「藪に坐る人」インタビュー第3弾は、夢菜さんです。
はじめに、自己紹介からお願いいたします。
夢菜(ゆめな)と申します。よく聞かれますが、本名です。福岡女学院大学人文学部言語芸術学科に所属しています。大学から演劇を始め、これまでに男役や、男勝りな女の子役などをさせていただきました。
学外の団体さんの公演に出るのは初めてなので、とても緊張しております!
灯台とスプーンの印象を聞かせてください。
灯台とスプーンさんは「海をわたる獏」に、一日だけ受付を手伝わせていただきました。本番前でしかも初日で大変な時に、右も左も分からない私に優しく接してくださって、自分もこんな風に対応力のある人になりたいと思ったのをよく覚えています。
作品に関しては、世界観がすごく好きです。「淡くて美しい世界をより美しくみせるための黒」が魅惑的だと思います。明るい楽しいシーンだと思って見ていると、突然闇というか病みというのか、なんとも言い難い黒が現れるんです。
そこが怖いですけど、見ずにはいられないというか、癖になるというか、魅せられてしまうというか、なんて言って良いかちょうど良い言葉が見つかりませんが、そんな魅力が秘められているとおもいます。
出演することにしたきっかけを教えてください。
「海をわたる獏」で受付をさせてもらった際に、作品自体の雰囲気や、灯台とスプーンのお三方、公演後の座組の雰囲気など、当時の私は憧れというのか、そこに集う人たちに対してとても強い魅力を感じていました。
「灯台とスプーンさんと、また何かの折に関わりを持たせて頂けるといいなぁ」と思っていたので、今回の作品への参加者募集を見つけて、これはいちかばちか行ってみるしかなかろうと思い、応募するに至りました。
実際に参加してみて、いかがですか。
稽古はとっても楽しんで参加しています。賑やかでわきあいあいとした現場なのですが、締まるところは自然としまっていて、お互いの集中でピンと張り詰めた空気が好きです。
座組の皆さんの演技を拝見して、こんな表現もあるんだ!と、たくさんの新たな表現方法を知る機会にもなっています。吸収できているといいのですが…。
今回の作品について
(夢菜さんは今回、三人の若い魔女ビビ・ブブ・ベベのブブ役として出演します。)
作品全体の雰囲気や、キャラクターの表情など、個人的にはとても「好き」が詰まっています。
色鮮やかな世界なのに、どこかセピアな色褪せた寂しさが点在しているとでもいうのか…稽古中にも、胸がしめつけられることが幾度かありました。切なく美しい作品だと思います。
自分の与えられた役は、不思議な、楽しい役だなぁと思っています。不思議というかなんというかって感じなんですが、この子が発する言葉が私としては新しくて面白くて、楽しく演じさせてもらってます。
皆様に楽しい感じが伝わるように、本番まで頑張ります!
最後にひとことお願いします
今回の公演は、初めてのことがいっぱいで、ワクワクの反面ドキドキしっぱなしです。見にきていただける方々に、楽しんでもらえるよう私自身も楽しんで頑張ります!
切なく美しい世界がアナタの前に広がると思いますので、ぜひ見にいらしてくださいね。
灯台とスプーン第四回公演「藪に坐る人」
日時:2017年11月
17日(金)19:00
18日(土)13:00/16:00/19:00
19日(日)13:00/16:00
※開演30分前に開場いたします。
会場:福岡女学院大学構内ハウイ館学生ホール(福岡市南区日佐3丁目42-1)