「藪に坐る人」に向けてインタビュー⑩ 安藤美由紀
これまでの活動をふりかえって
もうまもなく、結成から3年が経とうとしています。
これまで出逢ってきた方々のお力やご厚意に感謝することばかりです。
そして、日々の生活をしながら演劇と向き合っている、田村さえ、柳田詩織の努力の積み重ねには頭が下がります。
「藪に坐る人」の稽古について
お披露目の「Starting over」を観に来てくれて、ずっとスタッフとして関わってくれていた ローラこと いりえくん
たった一度のWSでの出逢いからずっと本公演に出演してくれているモグラ女優(笑)、福田さん
ずっと一緒にやりたいと思っていて、「まがいものの乙女たち」に続いて2回目の吉住さん
的確な意見をお持ちで、いつも稽古場を明るくしてくださるケニーさん
主人公リリの母を引き受けてくださって本当に嬉しく思っています、どんどんオーラを増していく薔薇園さん
そして今回の出演者募集で自分から灯台とスプーンに出たいと言ってくださった、夢菜ちゃん、星華ちゃん、桃子ちゃん。
本当に積極的に関わってくださる方ばかりで、稽古場はいつも楽しい笑いに包まれています。
ご一緒できて、とても嬉しいです。
そして音響照明は福岡女学院大学の学生ホール管理運営委員会さん
舞台美術や衣装・小道具は美鈴さんつむぎさんにご協力いただいております。
音・光・美術が加わることで、これからさらに作品がどう変わっていくか、楽しみでなりません。
作品の見どころ
これまで以上にファンタジー色の強い作品ではありますが、その状況で何を考え、何を感じ、どんな行動するかは、いつの時代、どんな世界にいても通ずるものがあるのではないでしょうか。
逆に、理解できない考えを持つ人はなぜその考えに至るのでしょうか?
主人公だけでなく登場人物一人一人が何を選び、何を捨てて、どう生きるか、群像劇としても楽しんでいただきたいです。
灯台とスプーンのこれから
近頃、灯台とスプーンを結成するずっと前からご縁のある方々からも「灯台とスプーンさん」と呼んでいただく機会が増えてきました。
以前薔薇園さんが(インタビューにあるように)「どうせ出してくれないんでしょ?笑」と仰っていたのは私も覚えていて(笑)
きっとそれは、「灯台とスプーン」に良い印象を持ってくださっていたからこその言葉なのだろうと思います。
確かに、私たちがケニーさんや薔薇園さんの持つ雰囲気や演技を真似ることは難しいのですが、時が経つほどに感じているのは、「灯台とスプーン」というのは、決してメンバーの3人だけを指す言葉ではないということです。
灯台とスプーンをみて、幻想的なイメージを持っていただけたのなら、きっとその人の中に、幻想的な世界があるのだと思います。闇を感じたのなら、きっとその人の中に、人の心に寄り添える力があるのではないでしょうか。
「灯台とスプーン」は、これまで関わってくださった役者さん、スタッフさん、観に来てくださった方々、応援してくださる方々、全て含めて「灯台とスプーン」。今はそう感じています。
今回も関わってくださる方々から沢山のパワーをもらって、「藪に坐る人」はどんどん深みを増しています。
そしてこれからの灯台とスプーンも、ご縁を大切にしつつ、誠実に、着実に、楽しんでいただける機会をつくっていきたい、と考えています。
最後に一言お願いいたします。
福岡女学院大学まで、お気をつけていらしてください!
そして、帰りつくまでが観劇です。
冬に近づき日が落ちるのが早くなってしまいましたから、特に夜公演は終演後お気をつけてご帰宅されてくださいね。
灯台とスプーン第四回公演「藪に坐る人」
日時:2017年11月
17日(金)19:00
18日(土)13:00/16:00/19:00
19日(日)13:00/16:00
※開演30分前に開場いたします。
会場:福岡女学院大学構内ハウイ館学生ホール(福岡市南区日佐3丁目42-1)