「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」に向けてインタビュー④福田みゆきさん


灯台とスプーン第五回公演「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」に向けてインタビュー第四弾は、福田みゆきさんです。

はじめに、自己紹介からお願いいたします。

福田みゆきです。灯台とスプーンには、「まがいものの乙女たち」、「海をわたる獏」、「藪に坐る人」、そして今回の「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」で4回目の出演になります。

自分を変えた本はありますかor好きなおとぎ話はありますか。

そうですね、今回のインタビューで言うとしたら『猫背の王子』(中山可穂著/集英社)という小説でしょうか。レズビアンの主人公が演劇に命をかけているお話で、中学生の時に読んで衝撃を受けました。

なんて言ったらいいんでしょうか、「わたしのために書かれた本だ」と思ったというか、わたしがこの中に描かれているというか、そんな気分で。ミチル、エリカ、トオルという三人の登場人物がいて、自分自身の今までの演劇生活を振り返っても、私はミチルであり、トオルであり、エリカであると思います。続編『天使の骨』も含めて、人生に寄り添ってきた作品です。

プロットと初稿を読ませてもらった時にこの本を思い出して、田村さんに読んでと言いました。

「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」について

もともとそうなんですけど、今回はより役者の感性にまかせた芝居になりそうな気がします。

いつもやってみて「この人ならこういう感じができるね」というものを探って演出していると思うのですが、今回の芝居は特に群像劇的要素もあって。

「山羊王子」に出てくる人たちは、現実にはいないけれど身近に感じられる、どこかにいるんじゃないかと思える、そんな人たちです。だからこそ、役者自身が感じている、持っている生の感性がとても生きるなと思います。なので、まず12月見ていただいて、2月も(キャストシャッフルがあるので)楽しみにしていただければ嬉しいな、と思います。

今回私が演じる役のパーソナリティはあまり語られません。自由に作ることができたはずだけど、過去の自分をふりかえって、いろいろなことを拾い集める作業しました。確かに感じていたけど言葉にしてこなかった気持ちや出来事などを、役作りの過程であらためて見つめてきたように思います。

素ではないんだけど、ちゃんと自分でいるような気がします。

最近の灯台とスプーンについて思うこと

4回も出させていただいているので、色々慣れているせいで言いたくなってしまうことがあります。

灯台とスプーンさんはジャンルと地域、ふたつの意味で外の人に見てもらい、外の人を見ていてほしいなと思っています。誤解を恐れずに言うと、「小劇場演劇」にこだわるとおもしろくないっていうか、やりたいことをやれないんじゃないかなんて。

個人的な願望なのですが、チラシのイメージと、裏に書いてあるあらすじと言うのでしょうか、あれを読んできてくれる人が増えてくれたらいいなと思っていて。

「最近盛り上がってる劇団だから」とか、「あの役者が出ているから」という感じ(もちろんきてくれたらとても嬉しいですけど)だけではなくて、作品に興味を持ってきてくれる人がいたらうれしいな、なんて思います。

最後にひとこと

12月公演は完売してしまったので、ぜひ2月にお待ちしております。

いい作品になると思います。よろしくお願いいたします。

灯台とスプーン第五回公演「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」

2018年12月公演


12月9日(日)15:00/18:00 @福岡市赤煉瓦文化館
12月公演詳細はこちら チケット予約はこちら

2019年2月公演


2月22日(金)20:00、23日(土)13:00/16:00/19:00 @konya-gallery
24日(日)14:00/18:00 @福岡市赤煉瓦文化館(※24日のみ会場が変わります)
2月公演詳細はこちら チケット予約はこちら(12/9よりチケット予約開始!)