「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」に向けてのコラム 音響:花森もも
こんにちは。
花森ももと申します。
第四回公演「藪に坐る人」に出演させていただいてから、灯台とスプーンが大好きになりました。
第五回公演「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」では音響を担当しています。
(写真は、「藪に坐る人」より)
自分で自分に呪いをかけてしまっていたこと
過去にとらわれて身動きがとれない時期がありました。
少しの違和感、疑念、悲しみ。
でも私がこんなこと思うなんておかしいよね、みんなそうなんだし。
そして気づかないうちに、自分で自分に呪いをかけてしまっていました。
そんなとき「おかしくないし、間違ってもないよ」と言ってもらえたことで、救われました。
あのときの私の気持ちは、気のせいでも間違いでもなかったんだと思えてからやっと一歩進めた気がします。
何の話?と思われた方は、「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」によって気づかないままやり過ごすことも多いであろう部分に気づかされるかもしれません。
心当たりのある方は、そこで起きることがよくわかるのではないかと思います。
今回はダブルキャストで、もちろん、それぞれがひとつの演劇として成り立っているのですが、両方の世界を見てさらに完成されるようにも感じました。
脚本は同じだけど違う演出で、同じ役だけど性格が違ったり、同じ言葉だけど響きが違ったりして、なんだかパラレルワールドみたいで楽しいです。
それぞれのチームの同じ役同士、同じシーンを照らし合わせてみるとまた新たな発見があるかもしれません。
他人事ではなく、自分たちのこととして
灯台とスプーンの演劇は妙に現実感のある夢のようだと思います。
おとぎ話がモチーフだと聞くと現実離れしたイメージを抱きますが、これは私の話でもあるのではないかと思うほどに心当たりがあるのです。
ここに出てくる人たちそれぞれの中に、私がいるように思えました。
観てくださるみなさまもきっと、えっちゃん、けいちゃん、つぐみ、アトリ、もとこの中に自分自身を見つけるのではないかと思います。
「幸福な山羊王子とおひめさまのはなし」を他人事ではなく自分たちのこととして感じてくれる方がたくさんいたらうれしいなぁと思っています。
お待ちしています!
2019年2月公演
2月22日(金)20:00、23日(土)13:00/16:00/19:00 @konya-gallery
24日(日)14:00/18:00 @福岡市赤煉瓦文化館(※24日のみ会場が変わります)
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