灯台キャンプ場から:久保文恵

Lighthouse Camp Circleの「LODGE」が終了しました。
灯台キャンプ場メンバーの久保文恵さんから、はじめてのコラムが届きました。稽古場の様子や自分のこと、灯台キャンプ場のことなど、関わる人が自由に書けるコラムを今後も更新していきます。キャンプの様子をぜひお読みください。


8月12日から3日間行われましたLODGE vol.1、無事に終演いたしました。

観に来てくださった方、お手伝いしてくださった方、応援してくださった方、頭のどこかしらで気に留めてくださった方、etc…
改めましてありがとうございました!

申し遅れました、今年からLIGHTHOUSE CAMP CIRCLEにお邪魔している久保文恵と申します。

少々長めではありますが、まずは私の経歴を紹介したいと思います。
私は大学生の頃に演劇部に所属しており、役者や音響を主に経験しました。社会人になったのがちょうど2020年ということもあり、大学卒業後は役者どころか演劇そのものから離れてしまいました。
私事(今のところ私事ばかりですね)ではありますが、昨年私は転職活動にこっそり励んでおり、自分が本心からしたいこと・なりたい姿について嫌でも考えざるをえませんでした。

思い浮かんだ私のしたいことの一つが「演劇」です。

そのような時に、昨年末に新たなメンバーを募集する灯台とスプーンのX(旧Twitter)を拝見しこれは…!と、思い切って応募して今に至るわけでございます。学生の頃から好きだった劇団に、このように携われている現状が今でも不思議でたまりません。(※ちなみに、今年無事に転職できました。)

さて、今回の公演についてそろそろお話したいと思います。

私はリーディング「あめふりヶ丘夜想曲」のみの参加でしたが、他の作品の稽古にも数回お邪魔させて頂きました。恐れ多いのですが、役者や演出に感想だったりをお伝えすることもありました。観劇すらも久しぶりで、他人の演技を観て「私だったらこうするかもな」と考えてみたり、「うわっ、そんなことしちゃうんだ!思いつかんかった〜!!」と内心悔しがったりするのが、もう楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。

リーディングに関しても、本番を終えた後すぐに共演者の方々に「楽しかったですね!」と言ってしまうほどでした。他の役者の演技を受けて自身の演技をする、さらにその演技を受けた上で他の役者が演技をする、という役者間のキャッチボールが出来て、私自身のアンテナをもっと張るべきだったという反省はありつつも、久しぶりの感覚にドキドキしました。

コロナ禍を経て、他人と同じ作品を作り上げることへの喜び・楽しさを改めて痛感したようにも思います。また、私が演じた役は私自身と重なる部分も多いため比較的演じやすかったのですが、もちろん全く同じというわけではありません。そこの相違点をもっと深堀りしたかったな、この台詞のときどのような動きをするのか考えたかったな、と贅沢な悩みが出てくるほど個人的には充実したリーディングでした。

学生の頃の私は、今となっては些細だと感じることで悩み苦しみ、常にもがいている感覚でした。その頃だから出来た演技・演劇もあると思いますが、大人になった今だからこそ出来る演技・演劇があると思うと我ながらワクワクします。

我ながらというよりも、私自身が一番、これからの私にワクワクしています。
身勝手かもしれませんが、そんなワクワクをLIGHTHOUSE CAMP CIRCLEで実現し、あわよくばそのワクワクを皆さんにお見せ出来れば良いななんて思っています。

私自身の話が主になってしまいましたが、最後までご一読頂きありがとうございました。

よろしければ、今後ともよろしくお願いいたします。


書いた人:久保文恵(LIGHTHOUSE CAMP CIRCLE)

九州大学演劇部出身。役者や音響を主に担当していた。福岡学生演劇祭にて俳優賞受賞の経験あり。大学卒業後は演劇から離れていたが、2023年よりLIGHTHOUSE CAMP CIRCLEに参加しゆるやかに再開。会話劇を特に好む。
また、アイドルが大好きで、ジャニーズやハロプロの話をすると非常に喜ぶ。